すいもんのひとり言

不器用で生きにくいOLが一生懸命生きてる記録です

【語る】『BEASTERS』を勧めたい私には語彙力が足りない

ビースターをご存じだろうか。
 
学園で特に優秀な生徒にその称号は与えられる。
各学園から輩出されたビースター達は卒業後高い地位に就き、その中でも最も優れた働きをしたビースターは“壮獣ビースター”と呼ばれるヒーローになる。
 
どうも、すいもんです。
なんのこっちゃという方。
最近すいもんがハマっている漫画『BEASTERS(ビースターズ)』の話デス。
 
まだ10巻までしか読んでいないので(全22巻)ネタバレは呪う(-_-)
とにかくこの漫画、すごい!
既に読まれた方は、何を今更と鼻をピーピー鳴らしてらっしゃることでしょうが、しばしお付き合いください。
 
ザッとあらすじを紹介すると、『BEASTERS』の世界では大きく分けて2種の生き物が暮らしている。
草食獣と肉食獣。
主人公“レゴシ”はハイイロオオカミ。もちろん肉食獣だ。
全寮制の学校“チェリートン学園”に通う男子学生。
彼は自分の性質や見た目が怖がられることを熟知している為、地味に地味に生きてきた。
そんな彼が1つ先輩にあたるドワーフウサギの女の子、“ハルちゃん”に出会い、獣の本能と社会の折り合い、力を持つことについて悩み闘う話である。
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動物を擬人化した青春漫画といったらそこまでだが、『BEASTERS』は誰もが通る思春期の悩みといったポエムの類じゃないのだ。
生まれついた時から持つ、どうにも変えられない性質への葛藤。
草食獣と肉食獣は、全く違う生き物。本能的に捕食する側とされる側が文化的交流を持ちながら、平和に共存することは可能なのかと問うている。
 
本筋とは逸れるけど、すいもんも、人間には捕食する側とされる側がいると思って生きてきた。
乱暴に言えばいじめる側といじめられる側、といった風に。


特に変わったことはしていないのに、なんとなく年代が変わってもコミュニティが変わっても、目を付けられ、はじかれるのは大抵同じ人。
それはやっぱり変わっているからとか、怖がっておどおどしているからとかいった理由は後付けで、実は関係無いと思っている。
弱気な見た目ならいじめたくなるのか?いじめるやつはいじめるし、いじめない人は絶対いじめない
 
ただ、『BEASTERS』との違いは、人間の場合それが本能なんかではない所だ。
菜食主義は思考であって、人間は基本的になんでも食べられる。
爪や牙が無く、大して足も速くない人間は群れて協力して生きるしかない。
にもかかわらず、うっすら捕食するように、この人なら弾いても良い、いじっても良いと考えるのは、人間に知能と感情があるからでしかない
 
我々が「ケモノ」と言う時に含ませる、ちょっと蔑んで下に見た物言い。
人間様が一番高尚な生き物だと暗に意味している。
しかし、物語なんだけどね、物語なんだけど、もっと生きるか死ぬか、本能には勝てるのか抗うべきではないのかってことで悩んでるレゴシ達を見ていると、人間の私が悩んでいる、会社での立ち位置とかLNEの返事が来ないとか、しょーもなーって思うのよ( ̄へ ̄)
 
騙されたと思って、3巻ほどぶっ通しで読んでみて。
そしてYOASOBIの『怪物』を『BEASTERS』バージョン(アニメのOPなんだってさ)でユーチューブで見てみて。

「君には笑ってほしいから」のとこでまぢ、泣くからさ!(←泣いた人)

 

チャオ

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